2015年3月16日月曜日

【私が心がけていたこと①】子供のお絵かき

うちの子どもたちは現在18歳、17歳。日本語も仏語もとりあえず不自由なく話せて、人の面倒見が良くて毎日楽しく過ごしているせいか、小さいお子さんを持つ方々から子育てのお手本にしたいというお声をいただくことが最近よくあります。


そこで、昔のことを思い出し、私が心がけていたことを時々UPすることにしました。


本日は「子供がお絵かき」についてです。











1,始める前に、できあがりがどんな絵であれ「褒める」と決める。
2,○○は描かないの?△△が足りないよ、などと「言わない」と決める。
3,はみ出していいようにクロスを広く用意する。
4,汚れてもいい服を着せる。
5,筆圧ができるだけ少なくて済む筆記具を用意する。
6,筆記具の持ち方を指導しない。



解説します。

1、「褒める」

子どもは自分の手の動きに応じて線が出てくるのが嬉しくてたまりません。それが自分の知っている形になるのですから、心から楽しんでいるはずです。

なので出来上がった時は、その楽しさ・嬉しさ・満足感が200%!

親はそれを300%ぐらいに膨らませて受け取ってください。つまり子供以上に喜ぶんです。

子供は親に褒められるのが大好きです。達成感があるときにプラスαで親からも褒めてもらうと、愛を感じます。その愛は、将来ず〜っと心に残ると思って接してあげてください。(^-^)


2,あれこれ「言わない」

子供ができあがりに満足しているのなら、それを十分に味あわせる必要があります。

胴体がない、色が薄いなどのアドバイスは、やり過ぎると「完璧主義者を養成」しているのと同じになりますのでご注意ください。


不足部分のアドバイスはたぶん必要ありません。どうしても言いたいのであれば、数日後、数週間後、数年後でも構わないのではないでしょうか。


子供は每日徐々に学んでいきます。本を読んだり他人の絵を見たり、TVから学んだり、、、。

例えば、挨拶をするかしないか、靴を揃えるか揃えないか、食べ終わった食器を片付けるか放っておくか、、、これらは歳月をかけて徐々に学んでいきますよね。

友人宅に泊まりに行ったりしたら、一気にできるようになったりします。

胴体が描かれていなくても、手の指がなくても、子供は必ず描けるようになります。

だから、その時にあれこれ言わなくても大丈夫です。

同年齢のAちゃんが描けるのにうちの子は、、、などと比べたりせず、お子さんを信じているだけで充分です。(^_^)


3,4 環境を整える。

これは親のストレスを減らすためです。つまり、後で「ご自分が怒らない」ための準備です。「あ~ぁ(;´д`)」という気持ちをできるだけ避けるためにしっかり準備してください。


5, 筆記具はクレヨンよりもサインペンや絵の具がよい!

サインペンや絵の具というと、日本のお母さま方から信じられない!と言われそうですが、フランスの幼稚園ではまず絵の具かサインペンでした。

手に直接つけて指で描きます。子どもたちがめちゃくちゃ喜びます。活き活きしています。(^ ^)

サインペンは筆圧がなくても書けますので、子どもにとってはとても楽なんですよね。のびのび描いてくれます。机や椅子、ソファなどの布類を避けたところでしたら親のストレスもないと思います。
クレヨンは、まずはグーで握りしめるタイプ、つまり簡単に折れないものを使っていました。

鉛筆・色鉛筆はかなりの筆圧が必要です。力のかけ方を調節できないうちは芯がボキボキ折れます。

子どもは自分の体の動きを細かくコントロールできません。余計なストレスを省くためにも簡単にスラスラ描ける筆記具を与えてください。

こどもは自分で一番使いやすいものを選びます。それに合わせて環境を整え、ぜひ思いっきり描かせてあげてください。

情操教育の塾や教材がなくても、お子さん自身が可能性を広げてくれることでしょう。
(^-^)


6, 筆記具の持ち方を指導しない。

鉛筆、色鉛筆、絵の具、サインペン、クレヨン。
これらを見せると、子どもは一番使いやすいものを選びます。

頭で考えずに直感で選びます。

そして、自分が使いやすいように持って描きます。

指の動きも力のかけ具合も人それぞれです。

小学校に入ってしまえばいろんな意味で型にはめることになります。鉛筆の持ち方は厳しく指導されることになります。ですからご家庭では、自由に持たせてあげてください。

変な持ち方だとしても、同時に指の使い方を学んでいるはずです。

いろいろな持ち方で絵のタッチを学んでいるはずです。

お子さんが「こうしてみたい!」という直感を信じて、いろいろ試させてあげてください。(^_^)



お役に立てば幸いです。

ありがとうございます。
感謝いたします。