フランスでよく受ける質問があります。
っていうか、知り合って間もない人がほぼ全員聞いてくることです。
「あなたのやっていることは何ですか?」
私は
「子どもが小さくて結構大変で、、、(^_^;)」
「主人は出張が多くて、、、(^_^;)」
「フランス語がまだ上手じゃなくて、、、(^_^;)」
と、日々の生活をそのまま答えていました。
この答えに対する反応は全然良くありません。
「ふぅ~ん」「あ、そぅ」というそっけないものばかり。
つまり、相手が求めているのはこんな答えではありませんでした。
あなたのライフワークは何ですか?
これが聞きたいのです。
女性である私の場合、
・妻
・母
という役割があります。
お金を稼ぐ職業についていたら、会社員、保母、通訳、料理人、、、などが加わりますね。
結婚したのだから「妻」であるのは当たり前。
子どもを産んだのだから「母」であるのは当たり前。
だからその役割を一生懸命やるのも当たり前なんです。
奥様業、母親業は立派な仕事です。
誠心誠意尽くしていれば、それだけで1日はあっという間に終わってしまいます。
「家族が幸せなら私も幸せ! だから主婦業が天職!」
と思っていても、この国では充分ではありません。
フランス人はもう一歩深い部分を知りたくて質問してきます。
「その2つの殻を取リ払ったとしたら、
あなた自身は何をしたいの?」
これに満足に答えられなかった場合、
「ふぅ~ん、あなたって面白味のない人ね。」
と思われてしまいます。
幸い口に出して言われたことはないですが、本音ではそうなんです。(^_^;)
お金を稼ぐ稼がないにかかわらず、
死ぬまえにやりたい事はこれ!
今は道半ばだけれど、これを目指して頑張っている!
と自信を持って言えることがフランスで生きていくには必要なんです。
フランスに住んでいて15年以上この質問が頭から離れませんでした。
「自分には何ができるか?」ではなくて、
「自分は何がやりたいのか?」
・・・・・・
あなたはこの質問に答えられますか?
私は、相手を満足させる答えを半信半疑のまま口にしている時期が何年もありましたが、1年ほど前に夢100個を紙に書き出してみて、自分のやりたい事が見えてきました。
道半ばではありますが、自信を持って言えることを見つけました。
(^o^)v
頭のなかで何となくしか思い描けないのなら、ぜひ一度これに取り組んでみてください。