例を挙げます。
子どもが小さいころはよくあることと思いますが、他人に会って挨拶をしなかった場合にそれを強要する。
これは一般的なしつけという意味では必要なことなのかもしれません。
ですが、
・挨拶をするのが恥ずかしい
・どう挨拶したらいいかわからない
・ドキドキし過ぎて、しっかり練習したはずの挨拶がさっーと消えてしまった。
などいろんな場合が考えられるのに、それを無視してとりあえず挨拶をさせるというのは、子どもの心より世間体を重視した行為のように思えてなりません。
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外国で暮らして20年近くなりますが、同じことはよくあります。
(^_^;)
結婚式に行った時のことです。
ユダヤ系ではよくあるのですが、大人数(500人〜)の盛大なものでした。会場に入ると雰囲気に飲まれてしまいました。
で、初めて会う新郎新婦(主人のいとこ)に言うべき単純な言葉
「おめでとう!」
が出てこなかったんです。
大人である私が、簡単な「おめでとう」が言えなかったんです。
この時に主人に「ほら、挨拶しなさい」なんて言われていたら、益々緊張していたことでしょう。
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この経験をしてから、私は子どもに挨拶を強請することを止めました。
たとえその場で挨拶ができなくても、子どもは確実に何かを感じているはずです。
言えなかった
恥ずかしかった
ドキドキした
親に怒られるかな
挨拶もできない子どもだと思われてしまった。
それなのに更に他人の前で、「どうして挨拶しないの?」などと親に言われたら、子どもは二重にショックを受けてしまいます。
神経質な子どもだったら、
・親をがっかりさせてしまった。
・期待を裏切ってしまった。
・どうしてダメなんだ。
などと自分を責めてしまうかもしれません。
子ども自身が既に「今回はできなかった」と感じているなら、もうそれでいいじゃないですか。
おとなになるまでにはきっと出来るようになります。(^_^)
だから、
小さい時に挨拶ができなくても、温かい心で見守ってあげてもいいのではないでしょうか。(^_^)
悪いところを指摘するのではなく、緊張している心を抱きしめてあげるのは、親にしかできない愛情だと思います。
ありがとうございます。
感謝しています。